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…皆さん、こんにちは(ぺこり)
……久しぶりに更新できました。
…これは、真白さんと別れた後の出来事を書いたお話の続きです。
……矛盾している所があるかも知れませんが、それは無視してくれるとありがたいです。
…最後に、これは一人称で書かれており、文章が雑です。
……それでもよろしいと言う方がいたら、読んでくれると幸いです。
…それでは、続きをどうぞ?
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一晩中大きな樹の穴の中で泣き叫んだ。
とにかく、近くにあったぬいぐるみを手繰り寄せ、きつく抱きしめて、何度も何度も別れを思い出し、胸が苦しくて息が出来ないくらいに泣いた。
どんなに癒してくれるぬいぐるみも、どんなに和ませてくれる動物も…。
今の自分はそれを見ても何も感じない。
胸に穴が開いたような空虚感が、幸せだったあの時がどれだけ大切だったか教えてくれる。
でも、もう戻れない…。どんなに願っても無理だと分かっている。
真白さんはここから居なくなってしまったのだから…。
そして、しばらくそうやってぬいぐるみに顔を伏せたまま泣いていると、不意に外で気配がした。
それが……動物たちだと直ぐに分かったのは鳴き声がしたから…。
色んな鳴き声がする。犬、猫、狐、狸…。
沢山…沢山の動物の気配がして、皆元気が無いような…悲しそうな鳴き声をしていた。
動物たちも真白さんが去ってしまったのが分かってるのかな?
もしかしたら、ここには戻ってこないということを知ってるのかな?
悲しそうな鳴き声は小さく、でもしっかりと聞こえてくる。
そしてそれは、私が泣き疲れて眠りにつくまで止むことはなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
朝。
何時の間にか寝ていた私は、太陽の光の眩しさに目を覚ました。
自分の今の気分とは裏腹に外は快晴らしく、外を見れば雲ひとつ無い澄んだ青空が広がっていた。
身体がだるく感じて、鏡を見ると目が赤く腫れている。
起き抜けだからか思考が働かずにいると、外から私を呼ぶような声が聞こえた気がした。
さっきの声は…。
そんなはずは無いと思いながらも、ノロノロと重い身体を引きずって外にでる。
案の定外には天気の良い晴れた空に、大きな樹の穴のすぐ側では動物達の殆どが未だに寝ていて、人なんて誰もいなかった。
「…気のせいかな……?」
もしかしたら、もう一度会いたいという願望が幻聴を生んだのかもしれない。
そう思いながら動物達を起こさないように再び穴の中へ入ろうとしたとき、
「……?」
入り口付近に、何か四角い白いものが複数置いてあり、それが手紙だと気付くのに時間はかからなかった。
でも、夜には見かけなかった事からこれは私が寝てから置かれたものだと推測する。
「……なんだろう…?」
手紙を複数手にとって、それを見る。
なんで、ここに手紙が置いてあるんだろうと思いながらも、私はそれを大きな樹の穴の中に入って読む事にした。
こんな気分ではとても返事が返せないけれども、読む事は出来るから…。
そして、手紙を開けて目に飛び込んだ文章に私は驚かされた。
それは、落ち込んでいる私へ書いてくれた結社の方や友好の方からの励ましの手紙だった。
驚き、そして戸惑いながらも私はその手紙を読みはじめた。
読んでいる内に、何故か涙がこみ上げてきて必死でおしとどめながら読み進める。
不器用ながらも励ましてくれる方や、一緒に悲しんでくれる方も…沢山いて、私だけが悲しんでいるわけではないと言う事を教えてくれる。
真白さんと関わった方たち皆、私と同じように悲しくて寂しいんだって…。
「……そっか…私だけじゃなかったんだ……」
そう呟いて手紙も最後に差し掛かった時、その書き記された名前に息を呑んだ。
久瀬・真白
手紙の隅に書かれたその名前。
どうしようもなく震える手を必死に抑えながら、慎重に開けていく。
広げた手紙は短く、でも真白さんらしい文章でこう書かれていた。
『唯一の心残りなんでな、コレだけは渡しとく。ソレをどーすっかは槇名次第…
ってな、幸多い事を祈るぜ…。』
ふと、それで手紙の中に何か硬いものが入っている事に気付いた。
掌にのる自分の指にピッタリはまるメレダイヤのついた歪な小さな輪っか。
「……………っっ」
それを見た瞬間、押し込めていた涙が溢れてきた。
もう、我慢する事が出来ずに、ただただ泣き続けた。
手紙をぐちゃぐちゃにしてしまう程強く抱きしめる。そこに、感謝と幸を願って…。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
二日間も凄く泣いて、目が少し痛いし頭がぼーっとしているけど、昨日まであった悲しい気持ちは大分和らいだ気がした。
今はまだ、さすがに皆と明るく接する事は難しいかもしれないけど、それも時間がたてば解決してくれる。
偶に、別れの時を思い出すとどうしようもなく落ち込んでしまうかもしれないけど、過去に囚われずに前を向いていこう。
ずっと引きずるなんて、真白さんが聞いたら困ってしまいますからね。それとも、怒るのかな?
だから、そんなことにならないように私は明るく元気に過ごして楽しく過ごしていこう。
私は、こんなにも元気に楽しくしていますよって…。
大きな樹を皆と守りながら、動物さんと戯れながら、色んなイベントを楽しみながら…。
真白さんが帰ってくるのを待ち続けるんです。
そして、真白さんが帰ってきたら飛び切りの笑顔で言うんだ。
―――真白さん、お帰りなさいっ!
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…これで、真白さんと別れた出来事の後のお話は終わりです。
……悲しいかったですけど、それでも私は前を向いて頑張っていこうと思います(にこり)
…真白さんが帰ってきたとき笑顔で迎えられるように…。
……こんな私のお話を見てくださった方には感謝を…。
…そして、これからも仲良くしてくれると嬉しいです。
……それでは、失礼します。
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